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2012年2月13日 (月)

医療学習ノート 岡本正彦医師によるがん検診の評価

がん検診は延命に関係(寿命を延ばす効果)があるかどうか  → すべて延命効果は確認されていない
肺がん 効果は確認されていない。むしろ逆の調査がある。
胃がん 効果は確認されていない。 
乳がん 効果は確認されていない。
大腸がん 効果は確認されていない。
子宮がん 効果は確認されていない。 
すべて、効果を確認されるような調査が行われていない → 延命効果は科学的に確認されていない

※「がん発見後の治療の効果」があったかどうかではなく、その後の延命効果に焦点を当てている。
※個々の患者が検診を受けた方がよかったのか悪かったのか、治療を受けた方がよかったのか悪かったかは、一回性なので比較調査はやりようがない。個々の患者にとってではなく、社会全体でやる意味がないということ。
※「がん」と「がん検診」のことに限ったことで、他の病気はまた別の話。

肺がん
むしろ逆効果という調査が、チェコやアメリカにはある。
日本の調査は恣意的で、「後ろ向きな調査」
肺がん検診は欧米では行われていない。
レントゲン使用による逆効果の疑い

胃がん
東アジア特有で、塩分摂りすぎかピロリ菌が原因。日本でも減っているので、欧米に近くなる。
欧米ではほとんどないので、欧米では健診は行われていない。
レントゲン使用による逆効果の疑い。

乳がん
有効という調査の大半は信頼度低いもの
レントゲン被曝量は少ない。危険は少ないが、誤診による無意味な治療(手術、放射線、抗がん剤)によるリスクがある。

大腸がん
レントゲンは使用しないので、そのリスクはない。しかし、要精密検査となると、レントゲン撮影がされる。

子宮がん
子宮頸がんが主流
その原因はウイルスなので、検診より感染しない対策を

まとめると、
・効果は証明されていない。
・検診時のレントゲンによるリスクがある。
・誤診による無意味な治療(手術、放射線、抗がん剤)のリスクがある
・知らないで治っている(悪くならない)のが一番「健康」
・無意味な心配による心理的なストレスも大きい。

以下でもう少し詳しく説明する

肺がん検診
・チェコやアメリカでの調査結果では、検診を受けた方のグループが、肺がんになった人も、それで死亡した人の数も多かった。さらに肺がん以外の病気で死亡する人も増えた。
・日本の調査
肺がん検診を受けた方が、肺がんによる死亡率が半分になった、という結論は、肺がんで死亡した人たちは前年に検診を受けていない割合が多かった、ということから。
しかし、2年前、3年前の受診率を比較すると差がなかった。
あらかじめ決めてあった結論に辻褄を合わせるように仕組まれた。
互いに無関係な二つの集団のデータを寄せ集めただけ。
結論が操作されてしまう「後ろ向きな調査」であった。
・米、英、独、加、蘭、フィンランドでは肺がん検診は実施されていない。

胃がん検診
・胃がんは日本、韓国、中国など東アジアに多い「アジアの風土病」で、原因は塩分の摂りすぎ。日本では胃がん死亡割合減少。塩分摂取量低下。やがてほとんどなくなる。
・検診の効果はあるかどうかの調査は行われていない。
厚労省の後ろ向き調査が一つあるだけで、それはグループの分け方に偏りがある。
・欧米ではほとんどないために、無論調査データもない。
・胃がん検診と、レントゲン検診は日本で発明されたもの。
・肺がん、胃がんともにレントゲン検査が中心で、被曝による放射性障害の影響大。
英国の研究チームの調査では、世界中で一番レントゲン検査が行われているのは日本で、日本人のがん死亡率の3.2%がレントゲン検査によるもの。 日本のレントゲン被曝のデータはないので、被曝量はさらに大きい可能性。

乳がん検診
・マンモグラフィはレントゲン検査。
・有効であるとの調査の大半は信頼度低いもの。まともな二つは「乳がん検診で寿命は延びない」という結論。
・トータルな被曝量は少ないので、効果がないかわりに、寿命を短くするほどではない。
危険と言うほどではないが、受ける意味がなく、弊害もないが、誤診により受けなくてよかった治療(手術、放射線、抗がん剤)を受けるリスクがある。

大腸がん検診
・レントゲン検査はない。ただし要再検査で精密検査を受けると、レントゲンを大量に被曝する。
・延命効果は証明されていない。

子宮がん検診
・子宮がんの中で、子宮体がんは50歳以上で、数は少ない。子宮頸がんが圧倒的に多く、これが検診の対象となる。
・延命効果は証明されていない。
・原因はウイルスなので、検診より感染しない対策が必要。
・レントゲン検査はない。

■がん検診の本質的な問題
・悪性で早期に発見しても助からないタイプ → 結局助からない
・いつまでたっても大きくならないタイプ → 知らないでほっておくのと効果は変わらない
    →ともに検診・発見・治療する意味がない
むしろ「がんになっても検査や治療を受けない方が長生きする」という研究論文もある。 無意味な治療による肉体ダメージや、心配によるストレスが原因か。

「検診-早期発見-全快」という図式が確立しているために、「あっても問題ないものを手術で取ったケース」は検診・早期発見で助かったケースとされる。
「検診で発見されたが、治療しても治らなかったケース」は、発見が遅れて手遅れで助からなかったケースとされる。
「治った人=早期発見の効果」「治らなかった人=手遅れ」という恣意的な取り上げ方をされ、「検診効果」がねつ造される。

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