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2012年3月10日 (土)

医療学習ノート 長生きしたければ病院には行くな

週刊現代2012.3.17号「長生きしたければ病院には行くな」より
岡田正彦・新潟大学教授 松本光正・関東医療クリニック院長 二人の対談

・健康診断は受けなくていい
・がん検診もX線検査も不要
・検診より予防を

 高血圧の人たちを、降圧剤を飲むグループと飲まないグループに分けて、結果を見たらどうなったか。過去20年、様々な降圧剤について調査されたが、どの場合でも長期的な寿命に差が出なかった。
 脳卒中の中で、高血圧に関係する脳出血の割合は1割強だけ。高血圧に関係のない脳梗塞が8割を占める。降圧剤によって脳梗塞が起きやすくなる。
 人間には生きていくために、体を一番いい状態に保とうとする機能がある。血圧が高くなっているのにも理由がある。それを姑息に下げてしまっていいのか。
認知症に罹った人を調べた場合、血圧が高い人の方がその症状が軽くて済む。

 医者はどんな種類のがんでもとにかく早急に取り除こうとする。
 しかし、1ミリのがんの中には100万個の細胞があって、医者が見つけられる大きさになっているときには、悪性のがんなら移転してしまっていることが多い。手術しても無駄。
 現在の医学ではどういう種類のがんなのかが判断てきない。その結果、本当はする必要もないがん手術がたくさん行われている。
 良性と悪性の間に無数の段階があるのに、それを二つのタイプしか分けられていない。
 がんの除去手術をしたあとで5年、10年と元気な場合、最初から転移するようながんではなかった。それを「がんもどき」と呼んでいる。
 末期がんの人が手術を受けて、その後さらに抗がん治療をやり、苦しみながら死んでいく。
 がんをほうっておいても、治療もしないまま長く生きている人もたくさんいる。
 「がんは早期発見・早期治療が大切」とみんな思いこんでいるが、大いに疑問。
 がん検診を受けた人と受けない人の追跡調査をしても、両者の寿命に差がない。

 病院に行くエネルギーを、病気の予防のために使うべき。適切な予防をすると寿命が10~30%延びる。たばこをやめる、野菜や果物を多く取る、軽い運動をする。ランニングや散歩は効果ない。スロージョギングのような脈拍数が少し上がるくらいの軽い運動を1日に30分、週に3日以上やる。
 実感として、真面目に健康診断を受けてきた人が長生きしているとは、とても思えない。ヨーロッパで、毎年健康診断を受けたグループと、うけさせないグループを追跡調査した。両者の寿命は差がなかった。
 健康診断の検査項目が多すぎる。必要なのは体重測定と血糖値くらい。メタボ検診の基準値が低すぎる。そのことで要精密検査に回される人が増え、病院は治療費で儲かる。
 健康診断で異常が見つかり助かったという人もいるかもしれないが、一方で、病院で余計な治療や薬を施されたばかりに寿命を縮めてしまったという人も同じくらいいるのではないか。真面目に健康診断を受けている人に何らかのマイナス作用がある。基準値を緩和して、「患者」をなるべく減らした方が、日本人全体の寿命は延びる。
 長生きしたければ病院には行かないほうがいい。
 健康診断を受けること自体心理的ストレスになる。
 日本人の寿命を延ばしたければ、放射線検査を直ちにやめるべき。

岡田医師の結語
 過剰検診・過剰医療には様々なマイナスがある。医療の過程をトータルで考えれば、プラスマイナス同じくらいか、逆にマイナスのほうが上回っている。

松本医師の結語
 日頃からの予防を軽視して、医者に病気を早く発見してもらおうという人々の気持ちと、早期に治療を施せば患者は長生きする、と信じて疑わない医者の気持ちが、結果として長生き・健康を妨げる方向に働いている。
 病院は、「日常生活の結果」を判断する機関にすぎないので、それに自分の命を預ける必要はない。

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